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遺品整理と不用品回収の費用差はどれくらい?相場比較と使い分けの判断【2026年最新】
この記事の内容(全8項目)
この記事の結論(30秒でわかる)
- 同じ物量なら、遺品整理(仕分け・貴重品捜索・供養含む)と不用品回収(処分のみ)では、遺品整理のほうが割高になるのが基本です。差額は物量とサービス内容で大きく変わります。
- ただし貴重品がある・探す物がある・形見分けが必要な場合は、不用品回収では対応できないため遺品整理が必須です。
- 最小費用で済ませるなら、自分で仕分けと貴重品捜索を済ませてから、不用品回収か自治体制度を使うのが効果的です。
遺品整理と不用品回収の費用相場比較
「同じ物量を遺品整理業者と不用品回収業者にそれぞれ出した場合」の概算対比です。
| 物量の目安 | 遺品整理 | 不用品回収(車両単位の目安) | 差額の傾向 |
|---|---|---|---|
| 1R / 1K | 3〜8万円 | 軽トラック1台 3〜4万円 | 同等〜遺品整理が4万円高い |
| 1DK | 5〜12万円 | 軽トラ〜2t 3〜8万円 | 同等〜遺品整理が7万円高い |
| 1LDK / 2DK | 9〜25万円 | 2tトラック1台 5〜8万円 | 遺品整理が1〜20万円高い |
| 2LDK | 12〜30万円 | 2tトラック1〜2台 5〜16万円 | 同等〜遺品整理が22万円高い |
| 3DK / 3LDK | 17〜50万円 | 2t複数台〜4t 10〜30万円 | 同等〜遺品整理が30万円高い |
| 4LDK以上・戸建て | 22〜70万円超 | 4t複数台 40〜60万円 | 同等〜遺品整理が10万円超高い |
差額は「遺品整理業者に貴重品捜索・形見分け・供養対応をどこまで頼むか」で変動します。より詳しい間取り別相場は遺品整理の費用相場、サービス内容の違いは遺品整理と不用品回収の違いにまとめてあります。
費用差が生まれる3つの仕組み
1. サービス範囲の違い(貴重品捜索・形見分けの有無)
遺品整理業者は、ひとつずつ確認しながら進める労働集約的な作業です。
- 通帳・印鑑・権利証を探す:開けられる箱は全て開け、引き出しの奥も確認
- 思い出の品・形見を丁寧に分別:遺族に確認しながら梱包
- 供養・お焚き上げの対応:位牌・遺影・手紙など、業者や寺院と相談しながら処理
不用品回収業者は運搬・積み込み・廃棄までを素早く回すモデルのため、中身の確認は基本的に行いません。見分けなく処分される可能性があるぶん、人件費と時間が少なく済み、見積額が安くなります。
2. 許可と責任の違い
遺品整理業者に必要な許可の例:
- 古物商許可(遺品の買取を行う場合。都道府県公安委員会)
- 一般廃棄物収集運搬業許可(廃棄物の処分。市区町村長)
不用品回収業者に必要な許可:
- 一般廃棄物収集運搬業許可(市区町村長)※ただし無許可営業も多く、トラブルが絶えません
遺品整理業者は古物商許可を取得している業者が多く、ブランド品や家電の買取で収益源を確保しています。買取額を作業費から相殺できる仕組みがあるため、支払額が下がるケースがあります。買取の詳細は買取で費用を相殺する方法にまとめています。
3. スタッフの専門性
遺品整理業者のスタッフは、相続手続きの基礎知識、故人の金銭・社会保障に関わる書類を見分ける目利き、遺族の感情に配慮した対応など、単純な運搬以上の役割を持ちます。人件費(1名1〜1.5万円)は、労働単価より「相談・対応・見分けの専門性」を上乗せした水準です。
不用品回収業者のスタッフは運搬・積み込みの効率が主軸で、貴重品の見分けは専門外です。
費用の内訳試算例
遺品整理を選ぶ場合(1DK標準的な物量)
| 内訳 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 人件費(仕分け・捜索含む) | 3名 × 1万〜1.5万円 | 3〜4.5万円 |
| 搬出・処分費 | 軽トラック1台分 | 3〜4万円 |
| 車両・諸経費 | — | 1〜2万円 |
| 合計 | — | 7〜10.5万円 |
遺品整理の見積に買取相殺が組み込まれると、実質支払額はさらに下がるケースもあります。
不用品回収を選ぶ場合(同じ物量・すべて処分と決まっている前提)
| 内訳 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 車両費(軽トラック1台・積み放題型) | 一式 | 3〜4万円 |
| 合計 | — | 3〜4万円 |
見積書に詳細が書かれないことが多く、処分費の内訳不明な業者は避けるべきです。追加料金が後から請求される無許可業者トラブルが多く報告されています。
オプションの参考単価(遺品整理側)
- ハウスクリーニング:ワンルーム 15,000円〜(部屋数・範囲で加算)
- 害虫駆除・消臭:1〜3万円
- 特殊清掃(孤独死・異臭がある場合):初期消臭のみで約108,900円〜、徹底消臭で165,000〜605,000円
- 位牌・仏壇の供養:業者・寺院により異なる
不用品回収では基本的にオプションなし。追加費用が事前説明なく発生する場合は無許可業者の可能性が高いです(業者の見分け方は業者の選び方へ)。
どちらを選ぶべきかの判断基準
1. 貴重品・探す物が残っているなら遺品整理が必須
通帳・印鑑・権利証・生命保険の書類・相続に関わる手紙など、見落とすと困る物がある場合は不用品回収に出してはいけません。遺品整理業者に「探しておいてください」と明確に伝え、見つかるまで作業を止めてもらいます。物量が少ない1R・1Kの遺品整理でも、貴重品捜索が必要なら遺品整理を選ぶのが基本です。
2. 故人の遺志・形見を残すなら遺品整理が向いている
「この写真と手紙は取っておきたい」「位牌と仏壇は丁寧に扱ってほしい」といった個別対応が必要な場合は、遺品整理業者のほうが心情を汲んだ作業をしてくれます。
3. 自分で仕分けを済ませたなら不用品回収が経済的
遺族で貴重品と形見を確保したうえで「残りは全部処分」と決まっているなら、不用品回収や自治体の粗大ごみ制度のほうが費用は安く済みます。ただし許可のある業者を選ぶことが大前提です。自治体制度の使い方は地域ページ(高松市の遺品整理)で解説しています。
4. 物量が多く予算が限られているなら、遺品整理で買取相殺を狙う
物量が多いほど、買取対象品も多くなります。遺品整理業者に「買取で相殺してください」と交渉し、2〜3社から見積もりを取ると、支払額を下げやすくなります。中規模の3DK・3LDKの遺品整理以上では、この効果が特に大きく出ます。
より詳しい節約手順は遺品整理の費用を安くする7つのコツでまとめています。
使い分けで気をつけたい3つの注意点
1. 相続放棄する可能性があるなら、先に判断する
遺品の処分・解約・形見分けは「法定単純承認」とみなされ、相続放棄ができなくなるおそれがあります。相続放棄は原則として相続開始を知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所へ申述する必要があります。相続に不安がある場合は、弁護士・司法書士に先に相談してください(詳しくは遺品整理の基礎ガイドへ)。
2. 安さだけで無許可業者に飛びつかない
町を巡回する「無料回収」トラックや、極端に安い業者には注意してください。
- 無許可で家庭の一般廃棄物を収集運搬するのは違法です
- 不法投棄が発生すると、依頼者側も委託者責任を問われる可能性があります
- 積み込み後の高額請求トラブルが国民生活センターに多数報告されています
見分け方はシンプルです。「一般廃棄物収集運搬の許可番号を教えてください」と聞いて、即座に答えられない業者は選ばないでください。
3. 悪徳業者トラブルは消費生活センターへ
無理な追加請求、不当な値引き拒否、積み込み後の説明変更などのトラブルが起きたら消費者ホットライン188(消費生活相談窓口)に相談できます。やり取りを記録に残しておくと相談時に役立ちます。
よくある質問(FAQ)
Q. 結局、遺品整理と不用品回収のどちらが安いですか? A. 「すべて処分と決まっているなら不用品回収」「探す物や残す物があるなら遺品整理」です。費用だけで判断すると、後から貴重品を失う・形見を後悔することにつながります。買取相殺がある遺品整理なら、支払額が不用品回収と同等か安くなるケースもあります。
Q. 自治体制度は使えますか? A. 粗大ごみ・自己搬入・小型家電回収は、処分費だけなら最安です。ただし運搬の手間と時間がかかります。物量が少ない1DK以下なら自力で運びやすい一方、1LDK以上は業者に頼むほうが効率的です。概算は費用シミュレーターで試算できます。
Q. 相見積もりは必須ですか? A. 同じ業態(遺品整理業者同士、不用品回収業者同士)から2〜3社取ると、数万円単位で差が出ます。許可の確認も同時にできるため、相見積もりは必ず取ってください(詳しくは業者の選び方へ)。
参照元・データについて
- 費用相場・単価(人件費・車両費・オプション)は複数業者の公開料金を集約した目安です。試算例はそれらの単価から組み立てた概算のイメージであり、実際の金額は現地見積もりで確定します。
- 無許可回収業者に関する注意は国民生活センターの発表情報に基づきます。
- 相続放棄の期間は民法の定めに基づきます。個別の判断は弁護士・司法書士など専門家にご相談ください。
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